うまい棒の美しい食べ方(作法)に関する考察


先日、十数年ぶりにうまい棒を食べた。ハロウィンの関係で家族がもらってきたものである。

家人がいうには、うまい棒は上から圧を加えると縦に4等分され、そうして食べるのが正しいという。

しかし、4等分するということは、やはり砕けて粉が散る。また、4等分した棒を食べるにしても指で摘んでポッキーのように食べてはやはり手が汚れる。

本当に正しい食べ方なのかどうか疑問が残る。

 

そこで、うまい棒の美しい食べ方を考えた。

 

1 まずはうまい棒を鑑賞することから始めねばならない。期間限定なのかどうかはしらないが、私が食べたうまい棒はハロウィン柄になっていた。その絵を見ながら季節に思いを馳せるのが作法というものであろう。鑑賞したら「いただきます。」と挨拶する。

2 次にひっくり返して裏面にする。裏面とは成分表示がある面だ。これは開封する時、絵が破れる様を観るのが忍びないからである。

3 利き手で、上の辺の、利き手の方から2番目の三角形の谷部分をつまみ、手前に引きながら開封する。端に近い谷部分だと十分に開封できず、途中でちぎれてしまう。反対に中心に近い谷部分だとうまい棒本体に包装がぶつかってしまい砕ける原因になる。これは美しくない。開封する際は、全部手前に引いてしまうのではなく、下の辺から約2cmほどは破かずに残す。

4 包装は本体部分と紐のようになっている部分に分けられ、両部分が下の方でつながっている状態のはずである。その後、利き手で下の部分を持って、利き手でない方で本体部分をバナナの皮をむくように動かして、うまい棒を露出させる。この時、うまい棒が崩れないように注意すべきである。

5 露出したうまい棒は3口でいただく。1口のサイズは3等分のサイズである。3口以下だと口に入り切らない可能性があるし、そもそも口の中に入りすぎて美しくない。3口以上だと齧歯類のようで美しくない。また、噛み切る回数が増えればそれだけ、うまい棒の粉が散る可能性があり、やはり美しくない。

6 食べ終わったら、うまい棒の上の辺から折りたたんでいき、包装の中に残った微細な粉が散らないようにする。また、片付けやすいように、紐の部分で折りたたんだ本体部分が解けないように縛る。

7 うまい棒を食べ終わったら「ごちそうさまでした。」と述べる。「うまかったです。」などと言ってはならない。うまい棒という名称ではあるが、食べる側はそれ相応の礼儀をもってうまい棒に対するべきである。

 

 


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