ボクにタピオカはむいてない


タピオカ好きの友達に勧められて貴重なお昼休みに台湾甜商店(たいわん てん しょうてん)に行った。

大分オーパの看板店で、出来た当初は大行列。テレビでもラジオでもネットでもタピッている老若男女のニュースが流れていた。

今日のお昼はまんずまんずの客入りだった。

 

タピオカが嫌いなわけではないのだが、何となく並んでまで食べる気にはならなかったので、ブームの時にも来そびれていた。今日は空いていて良かったと思った。

ただメニューがよくわからなかった。台湾語なのか。何が何だかわからないけど、字面から身体によさそうな「芋圓仙草満足(冰)」をにしようと思った。読み方からして謎だったので、自分の半分くらいの歳の店員さんに「いも・・・? えん・・・? これ下さい」と結局メニューを指さして買った。

飲みながら駅の方に帰ろうとしたが、砂場遊びに使うぐらいのバケツみたいなので注文の品が出てきて、「これは飲みながら帰れないなぁ」と思った。

 

車に戻って飲もうとすると、ストローが無い。というかレンゲがついている。肝心の商品はタピオカと形の崩れた白玉団子みたいなのと濃いコーヒーゼリーみたい食べ物だ。どうもタピオカドリンクではない商品を頼んでしまったのだろうかと思い、レンゲを刺すと底が浅い。浅いというか、まるっきり皿のようで「容器だけ大きい詐欺かよ。」とイラつきながらよく見ると、なんか皿だけ外れる。

下のバケツには溶けかけの氷が浮いた薄い茶色の水がたまっていた。保冷剤代わりかなと思ったが、においを嗅ぐとなんか蜜っぽいにおいがする。

もうわけがわからん。「僕はタピオカドリンクが飲みたかっただけなんだけど、これはどうやって食べるんだ。」と軽く失望しながら、しようが無いからモソモソと食べた。味は普通だった。同じデンプンのお菓子を食べるなら、わらび餅やくず餅の方が好きだった。

 

事務所に帰ってLINEで友達に話をすると、苦笑されながら「あーそれはかき氷だよ。」と教えてくれた。かき氷と知らずに頼んで、すぐに食べなかったから、氷が溶けてしまっていたのだ。

 

漫画『日常』の「エスプレッソのティーで」という台詞を思い出した。


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