本日、天皇皇后両陛下のご臨席の下、戦後81年目の全国戦没者追悼式が挙行された。
今年は64回目の全国戦没者追悼式でもあった。
ちなみにこれまでの記事はこちら。
令和元年 令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
今年のおことば
まずは引用。
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦においてかけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来81年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います。
ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
出典 宮内庁HP「主な式典におけるおことば(令和8年)」 令和8年8月15日閲覧
昨年のおことばとの比較
昨年のお言葉
令和7年のおことばは以下の内容だった。
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦においてかけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来80年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います。
ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
出典 宮内庁HP「主な式典におけるおことば(令和7年)」 令和7年8月17日閲覧
変更箇所
さて、変更箇所を明確化してみよう。令和7年のおことばが今年は次のように書き直されている。(太字が変更箇所)
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦においてかけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来
80年81年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います。ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
雑考
(1) 大きな変更点はない。「深い反省の上に立って」という大前提が踏襲されていることにあらためて思いを馳せるべきだろう。
(2) なお、この日、高市首相は式典会場の武道館に到着した後、靖国神社に遥拝したとのことである。つくづく中途半端な首相だと思う。遥拝が報道されれば日本が過去に侵略した地域・国々に不快の念を起こさせることは変わらない。他方で、靖国神社への参拝を取りやめたことは、日本国内の保守層に一定の失望を与える。一体何がしたいのかわからないが、およそこの程度のセンスの政治家に外交などできるのだろうか……?