下川耿史監修の『教科書が教えてくれない 18禁の日本史』を読んだ。
最近、Twitterでフェミニズムに言及した主張を読むことが多い。中には自称フェミニストの域を出ていない人のものもあれば、至極もっともだと思う人もいる。玉石混交というのが正しいであろう。
反面、歴史的に女性の権利(侵害)がどのようなものだったのかという知識が自分には乏しく、かといって専門書を読む時間もないということで、どうしたものかと思っていたらコンビニで目に止まったのがこの本だった。
立ち読みで目次だけさらさらと読むと、卑近猥雑な印象は受けたが、本文をさらさらと読むと一次資料っぽいものの言及もあった。値段もお手頃だったので買ってみた。
ただ、いざ読み始めると卑近猥雑の域を出ておらず、一次資料にもほとんど言及はなく、引用も適当だったため、下世話な話しでなら使えるかもしれないが、専門的知識への入り口としてはちょっとねという代物だった。また、性が現代において、どうしてここまで非公式なものになってしまい、むしろ生殖以外の性が反社会的なものになりつつあるのかという点への言及は得られなかった。
とはいえ、男性の同性愛を含め、性に対する全体的な抵抗のなさについて触りを知る分には良かったのかもしれない。