読書メモ:オイゲン・ヘリゲル『弓と禅』――ナチスの影

オイゲン・ヘリゲル『弓と禅』稲富栄次郎・上田武訳、福村出版、1981年、改訂版を読んだ。   1 あらすじ 神秘学に関心を持つドイツ人哲学者オイゲン・ヘリゲルは、自身の探究心を満足させる道が禅宗にあることを期待 … “読書メモ:オイゲン・ヘリゲル『弓と禅』――ナチスの影”の続きを読む

御璽や詔書の偽造で逮捕されたら――すぐ相談!

御璽偽造、詔書偽造罪の適用が不安な方 (相談したい場合でも、やっぱり当事務所以外に) ご相談ください!! ● 自分の行動は御璽や詔書の偽造にならないか? ● 逮捕されたらどうなる? ● 処罰されないためにはどうしたら? … “御璽や詔書の偽造で逮捕されたら――すぐ相談!”の続きを読む

内乱で逮捕されたら――すぐ相談!

内乱罪の適用が不安な方 (相談したい場合でも、当事務所以外に) ご相談ください!!   ● 自分の行為が内乱にならないか? ● 逮捕されたらどうなる? ● 処罰されないためにはどうしたら? 政府を転覆したい、理 … “内乱で逮捕されたら――すぐ相談!”の続きを読む

明治44年の九州・沖縄弁護士大会(大分)の様子

1911年(明治44年)に大分市で九州・沖縄弁護士大会が開催された。 法律日日という古い雑誌にその時の様子が記されていたので、紹介したい。   会場は大分県会議事堂である。1889年(明治22年)に落成した。 … “明治44年の九州・沖縄弁護士大会(大分)の様子”の続きを読む

明治41年の日本弁護士大会の様子

次の画像は何を描いたものかお分かりになるだろうか? 明治41(1908)年10月22日、長野県の応住寺山の麓(長野市)で開催された、日本弁護士協会臨時大会後の様子である。 議長は「鳩山博士」とあるので、おそらく鳩山和夫で … “明治41年の日本弁護士大会の様子”の続きを読む

読書メモ 『奴隷のしつけ方』

ジェリー・トナー著(橘明美訳)の『奴隷のしつけ方』を読んだ。 マルクス・シドニウス・ファルクスという架空の古代ローマ貴族が記した体裁になっているのが面白い。   個人的に印象に残ったエピソードを3つ。 &nbs … “読書メモ 『奴隷のしつけ方』”の続きを読む

読書メモ 『公職選挙にみるローマ帝政の成立』

1 古代ローマと選挙制度 丸亀裕司の『公職選挙にみるローマ帝政の成立』を読んだ。 古代ローマにおいても公職は選挙で選ばれていた。今と形は違えど、多くの民衆も選挙に参加していた。 一般に抱く古代ローマの歴史は、元老院の活躍 … “読書メモ 『公職選挙にみるローマ帝政の成立』”の続きを読む

読書メモ 韓非子・説林(「逆鱗」の出典)から受け取る処世術

新釈漢文大系の11巻「韓非子」で説難(ぜいなん)を読んだ。説難自体は、司馬遷の史記の老子韓非列伝にもかなり長く引用されている。   1 説難は逆鱗の出典 説難は一般的には、逆鱗という熟語の出典として有名ではない … “読書メモ 韓非子・説林(「逆鱗」の出典)から受け取る処世術”の続きを読む

読書メモ 『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』

1 最強のレスバ 小野寺拓也・田野大輔の『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』を読んだ。 非常に野暮ったい表現になってしまうが「こんな華麗で一方的なレスバを初めて観た」というのが総じての感想になる。   2 … “読書メモ 『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』”の続きを読む

大日本帝国憲法下における戒厳令について 備忘録

戒厳令に関する基本事項を記載した。   第1 戒厳の意義 平時において天皇大権の下、国家権力は分立する。立法権、司法権、行政権である。 戒厳とは、非常事態にあって、行政権と司法権の行使を軍隊の司令官に委ねるもの … “大日本帝国憲法下における戒厳令について 備忘録”の続きを読む