読書メモ 『言論抑圧 矢内原事件の構図』将基面貴巳

「身体ばかり太って魂の痩せた人間を軽蔑する。諸君はそのような人間にならないように」 東京帝国大学経済学部教授にして、戦後、東大総長にもなった矢内原忠雄の言葉である。 戦前、大学を辞職せざるを得なくなった矢内原が「最後の講 … “読書メモ 『言論抑圧 矢内原事件の構図』将基面貴巳”の続きを読む

憲法を知らない赤羽大臣は辞任に値する

令和3年8月16日、赤羽一嘉(あかばね・かずよし)大臣がとんでもない発言をTwitterに投稿した。 あるアカウントが臨時国会を開くよう赤羽大臣に促す投稿をしたのに対し、このように回答。 臨時国会の開催については、国会が … “憲法を知らない赤羽大臣は辞任に値する”の続きを読む

メダル噛み事件で思い出したとっくり放尿事件について

河村たかし名古屋市長が表敬訪問に訪れたアスリートの金メダルを噛んだ事件を通称「メダル噛み事件」と呼ぶらしい。 噛まれたアスリートには非常に気の毒であるとの思いを持つ一方で、私の脳裏にはある刑法事件が浮かんできた。 それは … “メダル噛み事件で思い出したとっくり放尿事件について”の続きを読む

元検察官大坪弘道氏の弁護士登録を認めるべきではなかった

1 驚きのニュース 平成22年、日本の検察官の信用を失墜させた事件があった。大阪地検特捜部証拠改竄事件である。こともあろうに公益の代表者を自負する検察官が、障害者郵便制度悪用事件という事件の捜査の過程で、何の罪もない市民 … “元検察官大坪弘道氏の弁護士登録を認めるべきではなかった”の続きを読む

読書感想文 森本あんり『不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学』新潮選書

森本あんりの『不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学』を読んだ。 アメリカが独立する以前の植民地時代に活躍したロジャー・ウィリアムズという筋金入りの変人を中心に、「寛容」を考察している。 日本人は寛容か 私は常々感じて … “読書感想文 森本あんり『不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学』新潮選書”の続きを読む

国旗損壊罪を制定してまで守らなければならない我が国の名誉(笑)について

自民党の高市早苗前総務相ら「保守団結の会」が、日の丸を傷つける行為を処罰できる「国旗損壊罪」を盛り込んだ刑法改正案を今国会に議員立法で提出したいと同党の下村幹事長に申し入れた。 以下、国旗損壊罪の成立に反対の立場から、問 … “国旗損壊罪を制定してまで守らなければならない我が国の名誉(笑)について”の続きを読む

任意での事情聴取と告発について

「桜を見る会」前夜祭について、東京地検特捜部が安倍前首相の公設第1秘書らから任意で事情を聴いたとのことである。 このニュースを受けて、安倍前首相の逮捕に期待感を隠さない人々も多くいるが、期待は時期尚早というものである。ま … “任意での事情聴取と告発について”の続きを読む

カルロス・ゴーンから褒章を剥奪しろ! 勲章褫奪令のあれこれ

カルロス・ゴーンは褒章受章者だった 今日の日経新聞を読んで知ったが、カルロス・ゴーンは平成16年に外国人経営者としては初めて藍綬褒章を受章していた。 内閣府によると、藍綬褒章は「会社経営、各種団体での活動等を通じて、産業 … “カルロス・ゴーンから褒章を剥奪しろ! 勲章褫奪令のあれこれ”の続きを読む

誰であろうと無罪を推定するべき理由 森まさこ法相は法学部からやり直すべき

  森まさこ法務大臣の発言が物議をかもしている。私も記者会見を聞いたとき「何を言ってんだ」と唖然とした。 その発言がこちらである。 「先ほど国外逃亡したカルロス・ゴーン被告人が記者会見を行いましたが、今回の出国 … “誰であろうと無罪を推定するべき理由 森まさこ法相は法学部からやり直すべき”の続きを読む

ロバート秋山のクリエーターズ・ファイル炎上騒動について雑記

ロバート秋山のクリエーターズ・ファイルが若年女性を保護している女性活動家を揶揄したとのことで批判にさらされている。 1 抗議文への反対 抗議文には次のようにある。 2017年度に制作・放映され、現在もYou tubeチャ … “ロバート秋山のクリエーターズ・ファイル炎上騒動について雑記”の続きを読む