映画の感想「光」(大森立嗣監督)ネタバレあり
三浦しをんの同名小説を原作とした、大森立嗣監督の映画。 以下がっつりネタバレに触れるので注意。 1 あらすじ 離島で暮らす主人公の信之(のぶゆき)は、恋人の美花(みか)を襲った男を殺害する。その様子は弟分の輔(たすく)に … “映画の感想「光」(大森立嗣監督)ネタバレあり”の続きを読む
三浦しをんの同名小説を原作とした、大森立嗣監督の映画。 以下がっつりネタバレに触れるので注意。 1 あらすじ 離島で暮らす主人公の信之(のぶゆき)は、恋人の美花(みか)を襲った男を殺害する。その様子は弟分の輔(たすく)に … “映画の感想「光」(大森立嗣監督)ネタバレあり”の続きを読む
宗教と暴力というのは比較的容易に結びつく。キリスト教やイスラム教の歴史にきわめて暴力的な面があることは誰でも知っていることである。 仏教もその例から漏れることはない。 我が国に仏教が伝来した後、古来からのアニミズムを信奉 … “読書メモ『仏教の大東亜戦争』鵜飼秀徳”の続きを読む
清水俊史の『ブッダという男――初期仏典を読みとく』を読んだ。 仏教学の大家を告発する衝撃のあとがきで有名になってしまった本だが、それとは別に内容も面白かった。 この本は、2500年前に生きていた男の実像、歴 … “読書メモ『ブッダという男――初期仏典を読みとく』清水俊史”の続きを読む
6月1日からAmazonプライムビデオで観ることができると知ったので、早速観た。 マッティ・ゲショネック監督「ヒトラーのための虐殺会議」だ。日本での公開は2023年1月。 舞台は、1942年1月20日、ヴァ … “感想 映画「ヒトラーのための虐殺会議」”の続きを読む
きづきあきら・サトウナンキの『まんまんちゃん、あん。』を読んだ。 現代のお寺を舞台とし、恋愛をテーマにした漫画だ。 主人公のめぐりは、貧乏子沢山な家の子どもの一人。知人の働きかけでお寺の跡取り息子信玄と結婚 … “ネタバレあり きづきあきら・サトウナンキ『まんまんちゃん、あん。』の感想・考察”の続きを読む
ジェリー・トナー著(橘明美訳)の『奴隷のしつけ方』を読んだ。 マルクス・シドニウス・ファルクスという架空の古代ローマ貴族が記した体裁になっているのが面白い。 個人的に印象に残ったエピソードを3つ。 &nbs … “読書メモ 『奴隷のしつけ方』”の続きを読む
1 古代ローマと選挙制度 丸亀裕司の『公職選挙にみるローマ帝政の成立』を読んだ。 古代ローマにおいても公職は選挙で選ばれていた。今と形は違えど、多くの民衆も選挙に参加していた。 一般に抱く古代ローマの歴史は、元老院の活躍 … “読書メモ 『公職選挙にみるローマ帝政の成立』”の続きを読む
新釈漢文大系の11巻「韓非子」で説難(ぜいなん)を読んだ。説難自体は、司馬遷の史記の老子韓非列伝にもかなり長く引用されている。 1 説難は逆鱗の出典 説難は一般的には、逆鱗という熟語の出典として有名ではない … “読書メモ 韓非子・説林(「逆鱗」の出典)から受け取る処世術”の続きを読む
1 最強のレスバ 小野寺拓也・田野大輔の『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』を読んだ。 非常に野暮ったい表現になってしまうが「こんな華麗で一方的なレスバを初めて観た」というのが総じての感想になる。 2 … “読書メモ 『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』”の続きを読む
1 同じ書名をつけるな! 2週間ぐらい前、Youtuberのアバタローの動画が流れてきたのでついつい観てしまった。オイゲン・ヘリゲルの著作『弓と禅』の紹介動画だった。これは中々面白そうだと思って入手した。 ところが、読ん … “読書メモ:中西政次『弓と禅』――本当に面白いことは本には書いていない”の続きを読む