司法修習生のための大分ガイド(独断と偏見)(第2版)

司法試験に合格した皆さん、おめでとうございます。そして、これから司法修習に入るみなさん、実のある司法修習になるよう祈念します。 司法修習生に内定した方たちにとって第一の懸案事項は修習先であろうと思います。 積極的に大分を … “司法修習生のための大分ガイド(独断と偏見)(第2版)”の続きを読む

明治44年の九州・沖縄弁護士大会(大分)の様子

1911年(明治44年)に大分市で九州・沖縄弁護士大会が開催された。 法律日日という古い雑誌にその時の様子が記されていたので、紹介したい。   会場は大分県会議事堂である。1889年(明治22年)に落成した。 … “明治44年の九州・沖縄弁護士大会(大分)の様子”の続きを読む

明治41年の日本弁護士大会の様子

次の画像は何を描いたものかお分かりになるだろうか? 明治41(1908)年10月22日、長野県の応住寺山の麓(長野市)で開催された、日本弁護士協会臨時大会後の様子である。 議長は「鳩山博士」とあるので、おそらく鳩山和夫で … “明治41年の日本弁護士大会の様子”の続きを読む

応無所住而生其心の直訳

応無所住而生其心 まさに住する所なくして、しかしてその心を生ずべし 慧能禅師が薪を売りに出た時に偶然耳にしたこの言葉が、弘忍禅師のところへ修行に行くきっかけになったという。 出典は金剛般若経である。   岩波文 … “応無所住而生其心の直訳”の続きを読む

読書メモ 『奴隷のしつけ方』

ジェリー・トナー著(橘明美訳)の『奴隷のしつけ方』を読んだ。 マルクス・シドニウス・ファルクスという架空の古代ローマ貴族が記した体裁になっているのが面白い。   個人的に印象に残ったエピソードを3つ。 &nbs … “読書メモ 『奴隷のしつけ方』”の続きを読む

読書メモ 『公職選挙にみるローマ帝政の成立』

1 古代ローマと選挙制度 丸亀裕司の『公職選挙にみるローマ帝政の成立』を読んだ。 古代ローマにおいても公職は選挙で選ばれていた。今と形は違えど、多くの民衆も選挙に参加していた。 一般に抱く古代ローマの歴史は、元老院の活躍 … “読書メモ 『公職選挙にみるローマ帝政の成立』”の続きを読む

読書メモ 韓非子・説林(「逆鱗」の出典)から受け取る処世術

新釈漢文大系の11巻「韓非子」で説難(ぜいなん)を読んだ。説難自体は、司馬遷の史記の老子韓非列伝にもかなり長く引用されている。   1 説難は逆鱗の出典 説難は一般的には、逆鱗という熟語の出典として有名ではない … “読書メモ 韓非子・説林(「逆鱗」の出典)から受け取る処世術”の続きを読む

読書メモ 『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』

1 最強のレスバ 小野寺拓也・田野大輔の『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』を読んだ。 非常に野暮ったい表現になってしまうが「こんな華麗で一方的なレスバを初めて観た」というのが総じての感想になる。   2 … “読書メモ 『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』”の続きを読む

子どもでも内閣総理大臣に請願できるので、そのやり方について記載します。

1 日本の子どもは政治活動を現実に制限されている 子どもの政治的な意見を極度に嫌がる風潮がある。そう感じるのは、理由がないものではない。 例えば文科省の恥知らずな通知。既に18歳は参政権が与えられているにもかかわらず、文 … “子どもでも内閣総理大臣に請願できるので、そのやり方について記載します。”の続きを読む

大日本帝国憲法下における戒厳令について 備忘録

戒厳令に関する基本事項を記載した。   第1 戒厳の意義 平時において天皇大権の下、国家権力は分立する。立法権、司法権、行政権である。 戒厳とは、非常事態にあって、行政権と司法権の行使を軍隊の司令官に委ねるもの … “大日本帝国憲法下における戒厳令について 備忘録”の続きを読む