読書メモ 小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』講談社現代新書,2021年
私は手塚治虫の『火の鳥』が好きだ。特に鳳凰編が好きで、何度も繰り返し繰り返し読んでいる。 主人公が「なぜ生きものは死なねばならぬのか?」「いや…なぜ生きるのか?」「死ぬために生きるのか?」と問うシーンがある。中盤の名シー … “読書メモ 小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』講談社現代新書,2021年”の続きを読む
私は手塚治虫の『火の鳥』が好きだ。特に鳳凰編が好きで、何度も繰り返し繰り返し読んでいる。 主人公が「なぜ生きものは死なねばならぬのか?」「いや…なぜ生きるのか?」「死ぬために生きるのか?」と問うシーンがある。中盤の名シー … “読書メモ 小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』講談社現代新書,2021年”の続きを読む
森本あんりの『不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学』を読んだ。 アメリカが独立する以前の植民地時代に活躍したロジャー・ウィリアムズという筋金入りの変人を中心に、「寛容」を考察している。 日本人は寛容か 私は常々感じて … “読書感想文 森本あんり『不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学』新潮選書”の続きを読む
カルタゴ農法 除草のために自分の持ち家に塩をまいた男性が話題になった。 また、天穂のサクナヒメという稲作シミュレーションゲームで、除草効果に期待して塩を田に撒くプレイも話題になった。 Twitterでは「カルタゴ農法」と … “カルタゴ農法の元ネタと大カトーについて雑記。”の続きを読む
山高水長(さんこうすいちょう)という言葉がある。 書き下すと「山高く水長し」となる。これは故人の遺風が偉大であったことを示す言葉である。 出典は范仲淹の「厳先生祠堂記」の最後に載る歌だ。 雲山蒼蒼 江水泱泱 先生之風 山 … “山高水長の話し”の続きを読む
下川耿史監修の『教科書が教えてくれない 18禁の日本史』を読んだ。 最近、Twitterでフェミニズムに言及した主張を読むことが多い。中には自称フェミニストの域を出ていない人のものもあれば、至極もっともだと … “下川耿史監修『教科書が教えてくれない 18禁の日本史』”の続きを読む
木村俊道著『想像と歴史のポリティクス――人文主義とブリテン帝国』2020,風行社を入手した。さらっと読んだが面白そうだったので、読書メモを所感とともに記す。ページ数は全て本書のものである。 第1章に引き続き第2章へ 第2 … “読書メモ 『想像と歴史のポリティクス――人文主義とブリテン帝国』(第2章 ブリテン帝国の劇場――「ユートピア」から「ビヒモス」へ)”の続きを読む
木村俊道著『想像と歴史のポリティクス――人文主義とブリテン帝国』2020,風行社を入手した。さらっと読んだが面白そうだったので、読書メモを所感とともに記す。ページ数は全て本書のものである。 まず第1章から。 第1章 帝国 … “読書メモ 『想像と歴史のポリティクス――人文主義とブリテン帝国』(第1章 帝国の思想史)”の続きを読む
『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問』を読んだ。 「ジェンダー研究のゼミに所属している」学生たちが、 そのことゆえに友人・知人から投げかけられた さまざまな「問い」に悩 … “本の感想 『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問』明石書店、2019″の続きを読む
『サクッとわかるビジネス教養 地政学』奥山真司、新星出版社、2020を読んだ。 地政学とは「国の地理的な条件をもとに、他国との関係性や国際社会での行動を考える」アプローチ(本書p.16)である。 どうして日 … “本の感想 『サクッとわかるビジネス教養 地政学』奥山真司、新星出版社、2020″の続きを読む
土曜日に一気読みして暗い気持ちになった作品。きづきあきら先生・サトウナンキ先生の『さよならハルメギド』(全3巻)である。 大人の都合で不安な境遇におかれている子どもたちが、互いに友情や淡い恋愛を育んでいくものの、子どもの … “【ネタバレあり】きづきあきら・サトウナンキ『さよならハルメギド』の感想・考察”の続きを読む